2007年05月26日

フトアゴの性決定

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フトアゴの性決定に関してはまだまだ研究しつくされてはいないようです。
以前の雑誌などには多くのヤモリ等と同じように、卵の保管温度が28℃を境に高いと♂が、低いと♀が多く産まれる・・・いわゆるTSDといわれていました。
海外においては2000年頃には一定の温度下においては性比は1:1である・・・性染色体により性決定するGSDであるとほぼ結論付けられていました。
2005年には性染色体が特定され、ZZ/ZW型(ZZ:♂、ZW:♀)であることがわかり、フトアゴの性決定は性染色体によるGSDということが裏付けられました。(ちなみに人間は性染色体XXが女、XYが男です^^;)
ところが、2007年春のサイエンス誌(アメリカの科学雑誌)に載った論文によると、高温管理下においては性比1:1のはずが♀の比率が高くなるという結果が示されました。
卵の保管温度を20℃から37℃でそれぞれ一定になるように管理したところ、22℃未満では孵化せず、22〜32℃のものは大体1:1の割合、34〜37℃では♀が多く産まれ、特に35℃を超えるとほぼ100%♀という結果になったとのことです。
さらに高音管理下で産まれた♀の性染色体を調べたところ、その染色体はZZであったとのこと・・・つまり高温管理下においては、遺伝的に♂となるZZが♀の表現を示すという事です。
これが正しいとなるとフトアゴはGSDとTSDの両方の性決定メカニズムを持ち、♀はZWとZZの2つの染色体の組合せのを持つものが存在するってことになります。
このZZの♀は生殖器及び生殖腺が確認され抱卵もしたということですが、この♀を使って繁殖させ、産んだ卵を22〜32℃で温度管理すれば遺伝的に100%♂が産まれるって事ですよね^^;
♂しか産まないフトアゴ・・・生命の神秘恐るべし!

興味のある方は
http://aerg.canberra.edu.au/reprints/2007_Quinn_etal_sex_in_dragons.pdf
posted by たけだっち at 21:47| Comment(19) | フトアゴ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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